日々めまぐるしく更新されていくニュースを見ていると、少しめまいがしてきました。
今週末から首都圏州では大部分が Cuarentena Comunal
より通常の生活ができなくなってきている気がしています。
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政治・経済
先行き不透明なチリ経済
チリ中央銀行から発行されているレポートによると、多くの経営者はコロナウイルスによる緊急事態は少なくとも半年は継続されると見ています。
大多数の企業が通常通りの操業を行えておりません。そういった不安視や業績の悪化が、多くの投資を控える動きに反映しております。逆に今投資を継続しているのは、既に実行中のものであったり、コスト削減のために必要となるものがほとんどとなっています。
特に影響を受けているのは、旅行・ホテル業界、レストランなどのサービス業となっています。これは昨年の社会不安の時にも影響を受けており、簡単に想像できることだったかと思います。結構有名なレストランも閉店を決断したり、もろに影響を受けていることを肌で感じます。
また建設業界や不動産業界も被害を受けています。鉱山業界は採掘の操業は継続しているものの、投資プロジェクトは一時的または完全に停止しているものも見られます。それによって下請け業者の活動は大きく減少してしまいます。
電力会社の Enel は今年いっぱい在宅勤務
3月中旬にコロナ対策を発表したエネル社は、オフィスワーカーをメインに年内は在宅勤務を継続すると決定しました。
電力会社なのでどうしても技術者たちは現場へ向かわないといけないですが、オフィス勤務は正直在宅勤務で済みますね。問題はオフィスワーカーたちがどれぐらいのレベルで仕事の質をキープできるかだと思うのですが、エネルで勤務している方達はこれまで出来ているようです。さすが優良企業に勤めることができるだけの能力を持っている人たちだ。
それ以外にもワクチン入手の可能性や短期でのウイルス消滅の可能性が低いということも判断材料となりました。
Enel Chile では現在75%の方が在宅勤務をされているようです。
サンタ・ロサ通りにこの会社の本社があるのですが、昨年の社会不安で放火被害を受けております。
新女性・ジェンダー平等大臣としてマカレナ・サンテリセスを任命
前大臣のイサベル・プラが3/13付で辞任。任命までに50日以上かかったけど、ようやく大統領が新聞記者の Macarena Santelices Cañas さんを新大臣へ任命しました。
大臣の不在期間中に、代位していた Carolina Cuevas Merino をそのまま大臣においておくように所属している政党の Renovación Nacional から要求があったみたいですが、マカレナさんとなりました。
彼女はバルパライソ州にあるオルムエと呼ばれる地区の市長も過去に務めておりました。
彼女のホームページもあります。

雇用保護法の適用数 上位20社
コロナが蔓延してから雇用保護法という法律が準備されました。(多分解雇ではなくて、契約の一時停止だと思われる。)
多くの会社でその法律を適用しており、その数が開示されております。
中には給料の支払いを滞納している大手企業もあるとか。。
政策金利はしばらく0.5%が維持される
昨日夕方にチリ中央銀行で政策金利の決定が行われました。
25bpの引き下げが予想されておりましたが、今回は維持となります。

直近では3/16に75bpの引き下げ、3/31にさらに50bpの引き下げとなっています。
コロナウイルス
セントロとプエンテアルトの感染者数が目立つ
5/5(火)の時点で、チリ全土で22,016名の感染者数と先週末から急速に増加しております。
回復している数がアクティブ数を上回ったのも束の間、またひっくり返ってアクティブ数の割合が多くなっております。アクティブ数で特に目立つのが、首都圏にあるサンティアゴ区とプエンテアルト区。
首都圏内の22の区長が首都圏全域に Cuarentena を適用してくれ、と要望を出しているそうです。感染者数を抑えるため、公安を強化するため、貧困層や中間層への資源を確保するためなど、様々な理由があります。
デリバリーサービスの時間延長
現在チリでは非常事態宣言ということで夜10時から朝5時までは外出禁止令が出されています。
その関係でデリバリーは夜の9時までと規制があるのですが、そんな中で、政府は今週の火曜日からフードとクスリに関する配達は深夜0時まで延長すると発表しました。
これも1つの経済措置、苦しんでいる中小企業としては営業時間が数時間でも増えるとありがたいビジネスチャンスとなります。特に夜間のオーダーが多いですから。
PedidosYaの社長によると、20%の売上げ増加が期待できるようです。
経済面の心配も衛生面や安全面の心配もしなければならない政府は本当大変だろうな…
5月8日からの対象地区更新(首都圏州)
今週の金曜日夜10時から以下の地区が隔離の対象となります。

Anuncio de nuevas cuarentenas desde el viernes a las 22:00 horas:
Cerro Navia
Conchalí
La Cisterna
La Florida
La Granja
Lo Espejo
Lo Prado
Macul
Renca
Peñalolén
San Joaquín
San Miguel pic.twitter.com/6awFws6G6n— Ministerio de Salud (@ministeriosalud) May 6, 2020

一般
Cencosud アルコールジェルの詐欺商品で訴訟
我々がよくお世話になる Cencosud(Jumboなどを経営している会社)では年間1,400リットルのアルコールジェルをスーパーや倉庫向けに仕入れています。
しかしコロナの影響を受けている2020年では、月5万リットルのアルコールジェルを仕入れることを決意したようです。
量が量なので得意先から仕入れが出来なかった時に、別の業者から仕入れた1,000リットルのアルコールジェルが詐欺商品出会ったと気づき、法的措置を取っております。
そのアルコールジェルは全ての店舗や倉庫から回収しているとのことです。
ラピンターナ地区で15歳が射殺
少年が逃走している最中に、カラビネロスの発砲した弾が肩に命中し死亡した。
死亡事件が起きたのはラピンターナのエルカスティージョというスラム街でのこと。
チリではコロナ禍がすぎたら、次はまた社会不安の日々が待ち受けています。その時には本件が憎悪となることでしょう。
周辺地図を載せていますが、有名なワイナリーであるコンチャイトロさんの近くの集落です。迂闊に近寄らないことをオススメいたします。数年前のニュースで記憶に残っているのは、4才児が流れ弾を受けて死亡した事件。
自分の身は自分で守りましょう!



終わりに
いかがでしたでしょうか。
チリではこんな感じで政治や経済、コロナウイルス対策が日々変わっています。
治安も悪化しているように感じてますので、しっかり情報収集して、自己防衛力を高めていきましょう!
それでは今日はこの辺りで、チャオチャオ♪