国際ブドウ・ワイン機構(OIV)が発表した2025年のデータによると、チリは2025年も世界第4位のワイン輸出国を維持しました。
輸出量は710万ヘクトリットル、輸出額は約14億ユーロ。
イタリア、スペイン、フランスに続き、チリは引き続き世界有数のワイン輸出国として存在感を示しています。
この記事では、OIVの最新データをもとに、2025年の世界ワイン輸出ランキングや各国の特徴を整理します。
2025年 世界ワイン輸出ランキング【輸出量ベース】
OIVによると、2025年のワイン輸出量ランキングは以下の通りです。
| 国 | 輸出量(百万hl) | 輸出額(百万€) | 1Lあたり単価 |
|---|---|---|---|
| イタリア | 21.0 | 7,843 | 約3.74€ |
| スペイン | 19.6 | 2,977 | 約1.52€ |
| フランス | 12.5 | 11,213 | 約8.97€ |
| チリ | 7.1 | 1,372 | 約1.93€ |
| オーストラリア | 6.1 | 1,346 | 約2.21€ |
| ポルトガル | 3.4 | 956 | 約2.81€ |
| 南アフリカ | 3.2 | 556 | 約1.74€ |
| ニュージーランド | 3.1 | 1,117 | 約3.60€ |
| ドイツ | 3.0 | 992 | 約3.31€ |
| アメリカ | 2.0 | 757 | 約3.79€ |
輸出量では、イタリアが2,100万ヘクトリットルで首位。
スペイン、フランスが続き、チリは4位に位置しました。
チリは世界第4位を維持
チリは2025年、710万ヘクトリットル・約14億ユーロの輸出実績を記録しました。
7,100,000hl × 100L = 7億1,000万L
750mlボトル換算すると、
約 9億4,700万本分
世界トップ3には及ばないものの、チリは長年にわたり世界有数のワイン輸出国として安定した地位を維持しています。
一方で、OIVによると、チリとオーストラリアは前年より減少傾向となりました。
特に、バルクワイン(大容量輸出・非瓶詰ワイン)の販売減少が影響したとみられています。
世界ではチリワインのプレミアム化が進んでいるのかもしれませんね。
「量」と「金額」で異なる世界ワイン勢力図
興味深いのは、輸出量と輸出額のランキングに違いが見られる点です。
輸出額ベースでは、フランスが圧倒的な世界1位となりました。
- フランス:112億1,300万ユーロ
- イタリア:78億4,300万ユーロ
- スペイン:29億7,700万ユーロ
フランスは輸出量では3位ですが、輸出額では他国を大きく引き離しています。
これは、シャンパーニュをはじめとする高価格帯ワインや、世界的ブランド力を持つフランスワインの存在が大きく影響していると考えられます。
各国で異なる輸出商品の特徴
OIVの報告書では、輸出商品の構成にも国ごとの違いが見られます。
イタリア
イタリアでは、瓶詰ワインが輸出額の65%を占めています。
スペイン
スペインでは、瓶詰ワインの比率が60%となりました。
フランス
フランスも瓶詰ワインが約60%です。
特徴的なのはスパークリングワインが輸出額の37%を占める点。
これは、OIVが分析した主要国の中でもとても高い割合となっています。
ポルトガル
ポルトガルでは、輸出額の約9割が瓶詰ワインによるものでした。
ニュージーランド
ニュージーランドも瓶詰ワインが輸出を支える構造となっており、約11億ユーロの輸出額を記録しています。
アメリカ
2025年のデータでは、アメリカの減少も目立ちました。
アメリカは200万ヘクトリットル・約8億ユーロとなり、主要生産国の中でも比較的大きな落ち込みを記録しています。
世界ワイン市場は依然として欧米市場の影響が大きい
OIVは、各国の輸出実績の違いについて、単なる需要変化だけでなく、輸出商品の構成の違いも影響していると分析しています。
また、世界ワイン市場は依然として、
- 欧州の消費動向
- 北米市場の需要
- バルクワイン市場の変化
- 瓶詰・スパークリング・バッグインボックスなどのカテゴリー差
といった要因に大きく左右されている状況です。
まとめ|チリは引き続き世界トップクラスのワイン輸出国
2025年のOIVデータでは、チリが世界第4位のワイン輸出国を維持したことが改めて示されました。
輸出量ではイタリア、スペイン、フランスが上位を占める一方、輸出額ではフランスの強さが際立っています。
チリやオーストラリアではバルクワインの減少という課題も見られましたが、チリは依然として世界市場における重要なワイン供給国の一つです。
今後の世界ワイン市場では、消費動向の変化や高付加価値商品の動きが、各国の輸出戦略にどのような影響を与えるかが注目されます。
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