ということで、10月上旬から3週間ほど日本旅行へ行ってきたチリ人妻に日本とチリ文化や習慣の違いについて聞いてみました。
初めて僕のサポートなしで日本へ行ってきたチリ人妻ですが、思ったよりも楽しんできたようでなによりです。
Contents
日本人の対応について
お客は神様
日本ではお客さんがまるで神様のように対応をされるんだよ、と数年前一緒に日本旅行へ行った時にチリ人妻へ説明しました。その時は客と店側の人はイーブンであるべきだと主張されたのですが、今回の旅行でその違いを再確認したみたいです。
成田空港到着時に入国審査で指紋採取をする必要があったのですが、なぜかうまく指紋が読み取られませんでした。別に空港職員が悪いわけではないのに、「本当に申し訳ありません。もう一度お試しいただけますでしょうか?」とクソ丁寧にお願いをされたのが好印象だったようです。
なぜならチリだったら「指を拭いて出直して来い」ぐらいの勢いで対応されるからです。
店員側もあまりに極端になる必要はないけれど、こちらがお金を出して提供してもらっているサービスであり、彼らはそれによって稼いでいるんだから、もう対応が良くてもいいのでは?と感じたようです。
レジでの見えないプレッシャー
あまりにもレジ係がテキパキしすぎているのと、後ろの客の目線が気になってしまい、支払い時に見えないプレッシャーを感じたようです。
チリだとレジ係の人と客がゆっくり話をしたり、客も買い忘れの物があれば平気で取りに戻ることなんかもあります。
今アテンドしてもらっているのは自分なのに、割り込んで質問してくる人なんかも時々見かけます。
外国人に対してシャイな日本人
地下鉄の乗り換えではもちろん悩みまくりの外国人旅行客のチリ人妻。
誰一人として手助けしようとしてくれる日本人がいなかったようです。
チリだとすぐに救いの手が差し伸べられます。
日本人の性格について
日本人は冷たい?①
今回は東京しか行ってませんが、個人レベルでは冷たい人が多いと感じたようです。
特に電車の中で高齢者や妊娠している女性へ席を譲る若者が少なかったとのことです。
チリ人妻がシビれを切らせて、高齢者に席を譲ろうと声をかけたのですが断られました。その時の周りの乗客からの目線が何故か鋭かったと感じたようです。
それでも懲りずに別の機会に妊婦さんへ席を譲ろうとした時に、また前回と同じように「結構です、結構です…」と言われ断られました。少しムッとしたチリ人妻はもう立ち上がりその場を去ると、ようやくその妊婦さんはその空いた席に座りました。
チリでは地下鉄でもバスでも高齢者や妊婦さんにすごく優しいのが印象的です。
日本人は冷たい?②
街中を歩いていて良く見かけた光景は歩行者同士が歩いている時にぶつかり合っていること。
チリではいくら混雑している地下鉄構内でもあまり肩をぶつけ合っているチリ人は見かけません。
僕も中学生や高校生の頃、よく肩がぶつかったことをきっかけに小競り合いになったことがあるのを思い出しました。
日本人は感情を表に出さない①
日本人は誠実だけど、本音で話をしているか分からないようです。
なのでどこまで信頼していいか判断に迷うことがあるみたいです。
チリ人は自分の思ったことをきちんと言葉にするので、この人はこう考えているんだ!ということがはっきり分かります。
チリ人妻が僕に対しても不満に思っているポイントです。(僕は内に秘めるタイプ)
日本人は感情を表に出さない②
チリでは大規模なデモが行われていますが、日本人がそのように自分の意見を主張するようになるにはどのぐらい時間がかかるのかと考えたようです。
例えば、新しくカフェができて大流行になると、皆こぞってそのカフェに行こうとします。
長蛇の列に並んでまでしても、その口コミで皆から評判の良い場所へ行くことが多いように見受けます。
あまり冒険ということが好きではなく、安パイを選択していくのが得意だと僕も思います。
日本人は外見を飾る
日本人は化粧や髪型、服やアクセサリーのブランドをすごく気にしていることが印象的だったとのことです。
チリ人はブランドや身なりを気にしている人があまり多くありません。
実際、ルイ・ヴィトンやその他ハイブランドのバッグなんかを所持している人はごく少数で、おそらく本気の金持ちぐらいです。
結構、可愛い子が歩いていても、背中にはナップサック。
…なんてことも全然あります。
日本人は性格がやさしい
日本人はみんな優しく接してくれるみたいです。
それぞれ性格が似ているように感じ、いつも日本人とはお互い受け入れやすいとのことです。
チリ人はそれぞれ性格が異なり、しかもそれが顕著に現れています。
習慣について
綺麗な国、ニッポン
日本の街中はどこに行っても綺麗で清潔だという印象です。
チリは壁に落書きなどがたくさんあるし、場所によるけれどゴミもたくさん落ちていることがあります。
眠らない街、東京
チリの首都サンティアゴと違って、東京やその他の都市には楽しみ方がたくさんあります。
特に夜の街はいつも陽気であり、日曜日ですら出かけるところがあります。
チリでは週末ムードになる木曜日から土曜日の晩までがピークで、東京だとマンデーナイトから出歩いている人が多かったみたいです。
よく外出する日本人
日本人は日常を楽しむためによく外出をしたり、外食をしたりするイメージです。
特に家族で出かけたり、友人と出かけたり。チリでは一般市民にとっては全てが高いということもあり、なかなか頻繁に外食する習慣がありません。
実際、僕の義理の両親も月に一度、外食すれば多い方です。
泥酔する日本人
夜の街を歩いていると、道のど真ん中で眠っている酔っ払いさんの姿をよく見かけました。
チリで同じようにすると所持品は速やかに持って行かれ、日本でもそうかもしれませんがかなり冷ややかな目で見られるとのことです。
クラブで驚いたこと①
東京で2回、ディスコ(この呼び方をすると年代を感じますが…)へ行ったのですが、フロアにいる若者は全員DJの方を向いていたことです。
一緒にいたチリ人や外国人だけがフロアで友人と踊っていたようです。
クラブで驚いたこと②
女性用トイレに生理用ナプキンとお口くちゅくちゅモンダミンが置かれていたこと。
チリだったら完全に持って行かれているとのことです。
クラブで驚いたこと③
ワンナイトラブを狙っている男性と、いつでも襲ってちょうだいと言わんばかりの女性が多かったことです。
どうもすぐに腰に手をあてる男性と、それを満面の笑みで許容する女性があり、そのまま手をつないで嬉しそうにクラブを後にする、そんなシーンを何度か見かけたようです。
チリだとあまりそういったイベントに発展せず、友人同士で楽しむことが基本だということです。
ロックイベントで驚いたこと
日本のロックイベントに行ってきたのですが、そこでの印象はみんな行儀が良いとのことです。
チリのロックイベントに行っていた頃はみんな大声で歌ったり、叫んだりと思い思いに楽しんでいたみたいです。
環境への配慮
日本人はコンビニがあり、インスタント食があり、生活を楽にする術がたくさんあります。
その環境が普通なので、例えば包装用にたくさんのプラスチックが使われていたりしても気にならないのかもしれません。
あまりそのような環境に住んでいない外国人からするとそういった点が気になり、環境への配慮が他の国籍よりも少し欠けているのでは?という疑問点を持ったようです。
チリとは異なり、リサイクルの技術は高そうというイメージはあるみたいです。
いかがでしたでしょうか?上記のコメントはあくまでチリ人妻の意見であり、チリ人全員がそう思っているわけではありませんので、参考として捉えていただければいいなと思います。チリのサンティアゴへ戻ってきて、いつも通りのつまらないルーチンを送ることにすごく拒否反応を覚えたチリ人妻。この旅行が彼女にとってプラスに働くように祈って、これからまた頑張って過ごしていきたいと思います。