普段あまり旅行へ行く機会がないモアイ一家ですので、旅行記はかなりレアです!
このブログ記事からはVilla Alemana-Concón-Santiagoの日帰り旅行の様子を知っていただけます。
Villa AlemanaからConcónまでの道中編
今回はサンティアゴから西へ直線距離で約100kmの地点にあるリゾート地、Concón(コンコン)に妻が旅行中の友人家族と行ってきました。
このサイトで町から町の距離を調べることができますので、どうぞ!
https://www.rutadistancia.cl/distancia-entre-santiago-a-concon
本当はサンティアゴ市内のアミューズメントパークへ行きたいと言われていたのですが、僕らがVilla Alemanaという町に滞在していたということもあって、「ビーチに行こう!」と提案してみたところ、渋々オッケーをもらうことができました。
午前11時に僕らの滞在先に車で迎えに来てくれたK君。
僕の無茶苦茶な提案にオッケーしてくれるK君は、Concónから見える太平洋よりも広い心を持っている友人だということが分かりました。
定刻通りお迎えに来てくれたK君の愛車にチビ助用のチャイルドシートを取り付ける前に、僕の義父そっくりな兄貴が顔を出したのですが、K君は義父かと思い込み思わず挨拶へ向かうのです。
と言ってようやく別人ということに気づいていたぐらい、兄弟そっくりなんです。
その後、本物のアレハンドロさんも登場し、横に並んでは「オレの方が男前なんだ!」と双方が醜い争いをしていました。
そうこうしている内にチャイルドシートの取り付けも完了し、いざビーチへ!
僕らが愛用しているチャイルドシートはBritaxのPioneerというモデル。
日本の同等モデルはこれ!
地図上ではすごく近いように思っていたけど、意外にも30分以上かかって、ちょうどランチタイムへ突入。
チビ助とお友達のM君は「ビーチまだ?ビーチまだ?」と車中ずっと聞いてきていましたが、「腹が減っては軍は出来ぬ!」と子供には理解不能な説明でレストランへ直行しました。
チリ人妻が「ConcónよりReñacaの方が洒落ているレストランは多いわよ。」なんて言うからTripadvisorで調べてみたんだけど、やっぱりビーチの近くが良いということでConcónにあるレストランにしました。
レストランに到着する前に視界に入ってきたのは、Radissonという5つ星の高級ホテル。
それを見て思い出したのは、Concónへ初めて行った3年か4年前のクリスマス・イブのこと。
(回想シーン)
たまたまRadissonの宿泊券を今回一緒に旅したK君に譲っていただいたのでした。
車を所有していない僕たち家族は、サンティアゴでリリースされたばかりのカーシェアリング・サービス【Awto】を利用して目的地へ向かいました。
その時はサンティアゴから旅が始まりましたので、西行きの道中にあるアウトレットに立ち寄ったのですが、そこでまさかのハプニングが発生。
買い物を終えて目的地のホテルへ行こうとエンジンをかけるも、セルが回らない。
チリ人妻からの相当シャープな眼差しも感じ、チビ助が暑さでだんだんとチョコレートかのように溶けていっているのが分かり、相当焦っていたことを思い出します。
近くを通りかかる金持ちそうなJeepも手助けしてくれましたが、全くが歯が立たず。
Awtoのコールセンターへ電話するも、僕のスペイン語力が微妙でオペレーターまで到達できず。
全く使えないっぷりを披露してしまって、チリ人妻からの評価はリーマンショック後の日経平均株価のような大暴落。
もうどうすれば良いのか全く分からず、結局良心が働いてしまった僕がとった手段とは、「レッカー車をそのアウトレットモールまで呼び寄せて、最寄りのAwto専用駐車場まで運ぶ」ということでした。
これで取るべき行動は取っただろうと鼻を膨らませ、目的地への旅をUberで再開しました。
すると後日Awtoの事務所と連絡が取れたのですが、「勝手な行動を取りやがって」というような反応をされ、返金手続きでかなりごちゃつきました。
正解は【その場に放置しておく】ということを知りました。
この正解を知ってしまった時は、ここで生活するのには限界があるのかも?
なんてことも脳裏をよぎったものでした。
そんな経験をしながらも帰路もAwtoを利用した僕に対するチリ人妻の表情は相当険しいものとなっておりました。
というような想い出がこのRadissonホテルを見て蘇りました。
ちなみに今はハイシーズンですので、このRadissonホテルの週末のお値段が倍増です。
レストラン Mar&Tierra Family
こんなことを思い出していると目的のレストランへ。
TripadvisorでConcón地区レストラン第3位に君臨している「Mar & Tierra Family」というレストランです。
Tripadvisorの写真を見ているとそこそこ美しい写真ばかりだったのですが、外観を見ると「・・・・」ちょっと言葉に詰まってしまいました。
とりあえずそのレストランをちょっと通り過ぎたあたりで、駐車できるところを探して車を停めました。
一旦、車を停めてレストランに入ろうとしたのですが、Tripadvisorには12時半開店と書いてあるくせに、12:40ぐらいに到着した時点ではまだオープンしていない雰囲気が満開。
ノリが良い店員さんが出てきて、「まだオープンしていないけど、特別に君たちは中に入れてあげるよ!」と何故か上から目線の物言い。
と、入店しようとしたその時にチリ人妻の”いつもの”「あ、私のケータイないねんけど。どこ行ったんやろ?」という発言にげんなりする僕。
「ケータイは勝手にどこにも行きません!!」
と心の中で思いながら、
優しい男を演じて「車の中に転がってるんちゃう?」と言って車へ戻りました。
当然、車の中に転がっていたわけなんですが、駐車場の案内係に「にいちゃん、ここのレレストランいかんのかいな?ほなここ停めたらあかんわ。」と言われて、マジかよと思った僕。
見た目は私有地感が全くないのですが、すごい見にくい位置にあった立て看板に”●●レストラン専用”なんてことが書かれていました。
いやいや、その位置は気付かねーよと思いつつ、案内係がダメだと言うので、自分たちが入ったレストラン専属の駐車場へ移動することに。
(「あんのかよ!」と突っ込みたい気持ちはわかりますが、僕らが通り過ぎた頃にはまだ門が空いていませんでした。。)
案内係も親切だったから、「ここでチップを渡すべきなのか?!しかも僕には小銭がなく1,000ペソが最小だ。レストランで食事もしていないのにか?!」なんてことを思いながら、いざという時に出せるよう股の間に1,000ペソ紙幣を準備して、案内係に「Muchas gracias」と言って、颯爽と去っていったのです。
案内係が運転席に接近してきていたら思わず1,000ペソを渡していたことでしょう。
さぁ駐車も終えて、気を取り直してレストラン店内へ。
僕は助手席でしたので運転手のK君には申し訳ないけど、オーシャンビューで気分が高まったのでビールで始めることにしました。
それでビールがあるひとりだけテンション高く乾杯をしたところで、「車の位置を変えるために駐車し直したいから、車の鍵を貸してくれ。」とボサっとした男に言われ、何も考えずに鍵を渡した友人K君。
その男性は隣にいたカップルにも同じことを頼んでいて鍵を渡したものの、数秒後、「新たな詐欺の手段か?!」と不安になった我々は駆け足で駐車場へ様子見に。
そのボサッとした男性はちゃんと車の配置転換を行なおうとしていました。
数分間、その場に居合わせて無事鍵を取り戻したところで再度入店。
これでようやく落ち着いて食事を楽しむことができる!
今回ランチで注文したのは次のメニューです。
- Erizo(うに)
- Paila Marina(海鮮スープ)
- Merluza Apanada(マクドのフィレオフィッシュの中身みたいなの)
- Cardillo de Congrio(穴子スープ)
どれも美味でした。
ウニはそのままだと少し物足りない感じがしたので、今回はチリ風の食べ方でいただきました。
週末に行った食堂で食べたウニ😌
チリ🇨🇱ではこんな食べ方をします。
ウニの軍艦食いてぇ!!!!!!! pic.twitter.com/1xCpravnon— えむすた🇨🇱🗿世界原人 (@MACLKO) February 19, 2020
そのノリの良い店員に「醤油ある?」って聞いたら、あると言うことだったので、醤油につけて食べようと思っていたのですが、持ってきたのは大量の生搾りレモン。全然ちゃうし!
でもこういうのにもう慣れちゃってサプライズでも何でもないですけどね。
僕はここら海岸にあるレストランに来ると絶対にPaila Marinaを注文してしまうんですよね。
サンティアゴでも食べることができると思いますが、やはり鮮度が異なるので安心感が違うし、味もかなり美味しい!
本当は違う料理を注文したい時もあるのですが、チリ人妻が注文したものはどうせ余り物がこっちに回ってくるので、いつもそれをヨダレ垂らしながら待つという情けない感じです、、、
今回はK君のCongrioのスープも味見することができたので大満足。
会計は大人男性2名、大人女性1名、子供2人で72,000ペソ程度。
カードが一時的に使えないとレストランの扉に書いてあり、現金か銀行振込を要求されましたので、今回は銀行振込みで勘定しました。
振込み完了通知をオーナーであろうおばちゃんに見せて店を後にしました。
後で思ったことですが、ボサッとした男もオーナー一家の者だったんだろうなと。
彼の車はボルボだったし、オーナーが誰ひとり到着していなかったから12時40分と営業時間が過ぎていても開店できなかったのかなと。
途中でチリ人妻もあのボサッとした男がかなり横柄な態度で店員と接していると教えてくれたので。
やはりネイティブかスペイン語上級者じゃないとそのような感覚っていうのが分からないんですよね。
盗み聞きして、会話の内容を完璧に把握できるぐらいスペイン語力が伸びれば良いなぁ〜(棒読み)
ビーチでのひととき
ということでようやく子供たちの欲求を満たしてあげることに。
レストランから見えていたビーチへいざ出発!
レストランへ到着するまでは道の混雑がなかったのに、ランチ後の14時には北行きがかなり混雑していました。
レストランからビーチまですごい近いのに時間がかかる。
友人K君によると夏の湘南と同じだと。湘南は色んなアーティストの歌詞でぐらいしか知らなかったので、これで湘南に行ったということもできそうです。
初めて行くビーチでしたので周辺の状況が全く分からず。
なのでレストランから一番近いそのビーチの隣接駐車場へ車をとめることに。
おそらく台数管理なんてしていないだろうから、入ったは良いがスペースがない、なんていうこともゆうに想像することができます。
想像通り駐車場入口付近(ビーチの中でも出店などがあって賑やかなところ)はスペースがなかったのですが、一番奥の人が比較的少ないところに駐車することができました。
人混みが少ないところが良かった僕らにとっては好都合でしたが。
真夏の14時、サンターン!と叫びながらTシャツを放り捨てビーチを颯爽と歩いたのですが、これがまた寒い!!!!
風が冷たい上に、風がきつい!
なんじゃこりゃということで脱ぎ去ったTシャツをすぐに着ることにしました。
下は僕のお気に入りのDieselの水陸両用パンツをVilla Alemanaの家から着用していました。
この丈のハーフパンツは日本人女性からのウケが相当良い一品となっておりますので、今年の夏はいつもと違う夏を過ごしたいという男性諸君は是非お試しあれ。
チビ助も同じく水着を仕込んでいたのですが、まさか予備で持ってきた上着を羽織ることに。
なんかイメージしていたのと違う。。。
そしてやはり浜慣れしていない4才の男の子たちにとって海はそこそこ怖いのか、最初は押し寄せる波にあまり心を開きませんでした。
やはり砂浜でお城とかトンネルを作って遊ぶことが好きな模様。
大人2名、子供2名で大きな山を作って、そこにトンネルを開通させるという共同作業を行いました。
一生懸命に作ってトンネルが開通した時のチビ助たちの喜んだ顔を見るとこちらも良いもんです。
徐々に波の方にも近づけるようになったりで、たった数時間の滞在でしたが子供たちの成長も見ることができた機会となりました。
チリ人妻は前日親族と自宅で早朝4時までカラオケをしていたので、ビーチでずっと寝ていました。
出産後に体型が変わってから水着姿を一切見ることがなくなり、その日もジーンズでした。
ジーンズの裾をロールアップしていたのですが、日焼け止めを塗り忘れたのか写真のような結果に。
靴下🧦ではありません。
※チリ人妻🇨🇱の日焼け後です。2時間だけビーチにいただけやのに🤣
ちょっとジーンズ👖をロールアップしてビーチで昼寝こいてたら、こんなことになってた🤣 pic.twitter.com/xGu9JP4FuL
— えむすた🇨🇱🗿世界原人 (@MACLKO) February 17, 2020
チリ人妻に投稿許可までとってTwitterにアップしたこの写真、なんと3件のいいね!
これを読んでいただいている皆さん、遠慮せずに、というか今からでもいいのでいいねしてね笑
ビーチで子供の成長を見るのも楽しかったけど、個人的に楽しかったのは人間観察。
日本の湘南では見ることができない光景が盛り沢山。
- Tバックまたはハイレグ率の高さ
- 完全なる人造人間(推定B120, W45, H115)
- 上半身にサンオイルを塗りまくっているが長ズボンの男性(キャップはBTS)
- 自分の身長ぐらいあるクソでかい黒い犬
- それに果敢に挑むフレンチブルドッグ
- お肉が乗りまくっている幼い子供たち
そんなビーチを後にする夕方4時半。
おやつ代わりにエンパナーダ。
ここらでは海鮮風味のエンパナーダがやっぱりオススメです。
ちょうどその駐車場の向かいにエンパナーダが置いているレストランがあったので、そこで蟹入りのエンパナーダと貝柱のエンパナーダを注文。
出来上がりを待っている間に相当我慢していたおトイレをこっそり済ましていました。
帰りの道中
充分満喫できたので僕の滞在先であるVilla Alemanaへ再び向かいました。
17時前にウトウト睡魔が友人K君の息子を襲う。
ここで寝られては妻不在のK君の夜が大変になることがゆうに想像できたので、大人3名総がかりで寝させまいと歌を歌ったり、車の窓を開閉したり、足の裏をこそばしたり。
一瞬白目をむいたけどなんとか目的地であるVilla Alemanaへ到着。
今このまま帰ったら120%寝るであろうということで19時まで時間を潰すことに。
親族の自宅で大暴れするチビ助たち。
当日下ろしたばかりだというプラレールの仲間をそれぞれが持って追いかけっこをする、というなんとも言えない遊び方を披露してくれました。
二人とも汗だくになるまで遊んでそろそろ帰宅する時間に。
チリ人妻とチビ助はVilla Alemanaにもう1泊、僕は月曜日が仕事だったので友人K君と息子M君と帰宅。
チビ助がパパと離れ離れになることを相当悲しんでいて、こっちまで悲しくなっちゃいました。
100回ぐらいホッペにKissをして、その場を去ることに。
帰りはナビアプリのWazeの指示に従い、いつもとは違うルートで帰宅。
新しいルートを知ることは我々外国人にとっては貴重な経験です。
この間、僕の義父の車を運転していた時に自由がなかったことを延々と車内で語り続けてしまいました。
帰りは僕が友人K君の愛車を運転したんだけど、まさかの交通事故渋滞。
なんとそのルートが計算時には一番早かったであろうけど、4つの交通渋滞が計算後に発生しほとんど進まない状態でした。
僕はずっと追越車線(チリは左)を走っていたのですが、走行車線の右側にある路肩みたいなスペースを走るど阿呆どもがいたりでここでも文化の違いを感じていました。
でも中にはその馬鹿げた行動を阻止しようとするピックアップトラックの参上などで楽しく帰宅することができました。
結局Villa Alemanaからサンティアゴの僕の自宅まで2時間半(通常1時間半)かかりました。
渋滞があってもストレスなく運転することができたので全く問題なかったのですが、帰宅してからビールを1本開けてスコンと寝てしまい、【30代半ばのおっさん日帰りの旅】が終わりました。
この日帰り旅行のハイライトだけ振り返っておきたいと思います。
- 旅のスタートはVilla Alemana
- 旅のお供は友人K君と息子M君の計5名
- Radissonで道中のほろ苦い思い出を思い出す
- Mar&Tierra Familyレストランで海鮮を頬張る
- 新手の詐欺かと思って緊張感が走る
- 2月中旬のCon Conのビーチは極寒
- 日本の湘南とは違う人間ウォッチが楽しい
- ビーチ帰りの車で必死に睡眠妨害
- 親族の別宅でコーヒー飲んで時間潰し
- 帰りの高速で渋滞にハマり2時間半のドライブ
- 爆睡
いかがでしたでしょうか?
サンティアゴで平凡な日曜日を過ごすよりもやっぱりちょっとお出かけすると楽しいですね。
これから3月に入るとまたチリの情勢が悪くなるかもしれません。
このように気軽に出かけることもできなくなるかもしれないので、今のうちにしっかり楽しんでおきましょう!
それではチャオチャオ!
Great content! Super high-quality! Keep it up! 🙂
Thank you¡! 🙂
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