今回はチリにある唯一の日本人学校、サンチャゴ日本人学校へヒアリングへ行ってきましたので、そこでの情報を共有させていただきます。
僕は日本人男性でチリ人妻と国際結婚をしており、こどもをひとり授かっております。こどもは2020年2月で4歳になる年なので、2022年4月に小学1年生になる予定となっております。
サンチャゴ日本人学校概要
ここではサンチャゴ日本人学校について簡単にご紹介いたします。
運営について
学校情報については以下をご覧ください。
学校名 | サンチャゴ日本人学校 |
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所在地 | El Tranque 12730, Lo Barnechea (La Dehesa 1340) |
連絡先 | +562 2378 5499 |
URL | https://www.iejapones.cl/ |
contacto@iejapones.com | |
設立日 | 1982年4月20日 |
生徒数 | 約40名(小1〜中3) |
教育目標
確かな学力と豊かな心、健やかな体をもった子どもの育成
めざす子ども像
明るく、やさしく、たくましく
・さんさんと輝く太陽のように明るい子
・チャンスを生かし共に生きるやさしい子
・ゴールをめざしがんばるたくましい子
カリキュラム
年度は日本と同じで4月はじまりの3月おわりになります。
学校の先生をはじめとし、年度に沿って転勤がある企業も一部あるので、年度おわりは入れ替えがあることを想定されています。
おおまかに1年間のスケジュールをお伝えすると、1学期は4月から6月、7月が冬休み(南米なので季節は逆ですね)、2学期は8月から12月中旬、12月後半が夏休み、3学期が1月から3月初旬となっております。
1日のスケジュールはおおざっぱに言うと、午前8時半から午後3時半頃までです。その中で6〜7コマの授業と盛りだくさんです。
費用
ぶっちゃけ日本にある公立の小学校と比較すると高いです。私立に行かせていると思えば、海外で日本語教育を受けることができる分、納得いく金額です。
設備維持や物品の仕入れなんかもそうですし、日本から先生を数名派遣されているので費用はかかると思います。
入学金は財団会員の場合は250ドル、非会員の場合は400ドル。学債は500ドルで後ほど返金あり。一番気になる授業料ですが、月額約650ドル(2019年9月時点)、バス代が月額約200ドルとなっております。
現状
現在は生徒数が少なくなってきているとのことです。
チリへ派遣される駐在員は若い世代が多くなっている傾向にあり、子どもがまだ学校に通わせるほどの年齢ではないということが一つ理由としてあげられます。もう一つの理由としては、商社にお勤めの方々はインター校に通わせていることが多いということです。
海外で日本人学校が成り立つのは一応30名というボーダーラインがあるようですが、その他南米諸国ではボーダーラインぎりぎりで運営されている国があるとのことです。
メリット
サンチャゴ日本人学校に通うメリットをお伝えします。
少人数制
ひと学年の生徒が少なく先生との距離が近いので、しっかりとサポートを受けることが可能。また学年にかかわらず友情の輪が芽生えることがあります。
実際に授業を見させていただきましたが、みんな和気あいあいと授業を楽しんでいました。
日本の公立小学校や中学校は人数がいて楽しい分、さまざまな心配事も増えます。
外国語授業
英会話とスペイン語会話の授業があるレアな小学校です。
英会話やスペイン語会話が週に1回ずつぐらい(かな?)あるので、国際感覚を幼い頃から養うことが可能となります。
本帰国の選択肢
本帰国の選択肢が僕に残されます。
チビ助が日本語を話せなかったら、それこそ帰る選択肢が失われてしまいますので。
デメリット
ここからはサンチャゴ日本人学校に通うデメリットをお伝えします。こちらはあくまで個人的な考えによるデメリットですので、前提を変えていただければデメリットではなくなることもあります。
立地
Lo Barnechea(ロ・バルネチェア)は安全な地区だけど、なんせ遠い。
まず交通の便が悪いので、車での送迎が必須となります。
僕が住んでいる地区からだと車で40分〜1時間ぐらいかかります。送迎バスがあるのですが、多くの駐在員が生活されているLas Condes(ラス・コンデス)ぐらいまでしか送迎していないようです。僕のチリ人妻の友人も子どもの学校が決まるまで家を買わないというぐらい、チリ人にとっても学校選びは重要になっています。
認定校
サンチャゴ日本人学校を卒業しても、チリで有効な学歴にはなりません。
もし仮に日本に帰国する準備をしておきながら、最終的に帰れず終いになった時のことを考えました。その場合、中1ぐらいでローカル校へ編入して最終学歴を残さないといけません。思考言語が日本語になっていると思いますので、その時はスペイン語か英語でお勉強してもらうことになります。
スポーツクラブ
野球部とかサッカー部みたいな活動は難しいです。
現状は同学年に十分な生徒がいないので、スポーツチームを作れません。
放課後に学校全体でサッカーをしたり、土曜日にサンティアゴ在住歴の長い藤尾さん主催のサッカー教室があるそうなので、そちらへの参加は可能です。
まとめ
・サンチャゴ日本人学校の概要を知ろう
・日本の私立小学校と比べると費用面は良い勝負
・少人数制や国際感覚を養うことはメリット
・立地や認定校でないことはデメリット
いかがでしたでしょうか?2022年4月にチビ助は小学校へ入学する予定なのですが、その時になったら自分に置かれている状況や考えが変わっているかもしれません笑。この情報がこれからの生活を考えられる方にとって有益であれば嬉しいです。