本記事の内容
- チリワーキングホリデーの基本情報
- チリワーホリの生活について
- チリでワーホリをしてみて感じたこと
- まなみすさんワーホリ奮闘記
- ワーホリやチリの風景写真つき
本記事の信頼性
- 南米チリ在住6年目の純日本人男性
- チリ人女性と国際結婚、1児のパパ
- 企業戦士を支える立場で絶賛活動中
- 絶望から這い上がろうと日々奮闘中
動詞の活用に特化したアカウントです
海外にどうやって行こうか悩んでいるあなたは、きっとワーホリも選択肢の一つとして考えていると思います。チリも 2017 年にワーキングホリデー協定を締結してくれたおかげで、ワーホリに来られる日本人も増えています。
今回はコロナ禍の中、頑張っている方にインタビューさせていただきました。ワーホリで来られた方の生の声を聞ける(ブログなので読めるですが)チャンスですので、ぜひ最後まで読んでみてください。きっとワーホリ生活をするにあたり参考になる情報が盛りだくさんです。
ご協力いただいたのはツイッターでも仲良くしてくれている「まなみすさん(@mano_higashi)」です。
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【チリ】ワーキングホリデーの基本情報
まずはワーキングホリデーに関する超基礎的なことを押さえておきましょう!
- 年齢制限:30歳まで
- 最長滞在可能期間:2年間
- 予算:200万円程度
- 難易度:比較的やさしめ
- 定員:200名
- 抽選制度:なし
- 残高証明:滞在初期の生計を維持するための資金(目安:700ドル / 月)
- 就労制限:なし
- 就学制限:なし
【チリ】ワーホリ生活の一例
今回はまなみすさんの例となります。
- 語学学校:Coined / Universidad de Chile
- 生活エリア:ニュニョア
- 一日の過ごし方:スペイン語の勉強 / 街中を散歩したり、買い物等 / 日記を書く
- 収入源:現時点ではなし
ワーホリをしてみて感じたこと
ここではまなみすさんが感じたことを簡単に記載しています。次の章で日々生活で感じていることを詳細に綴ってくれていますのでお楽しみに!
- チリワーホリで楽しいこと:全てのことが新鮮で、日本とは異なる未知の世界を味わえる
- チリワーホリで苦しいこと:思うように言葉が通じない・理解できない、手続き等何かと時間がかかる、文化の違い
- 現時点での語学の上達度具合:ゆっくりと習得中
- 語学勉強方法:友だちと会話する、TV をみる、ラジオを聴く
- 今後チリ生活で目指すこと:仕事を見つける、他の南米国へ旅行
- 日本帰国後に目指すこと:DELE 等の勉強(スペイン語と離れないため)、貯金する(またチリ近隣国へ来るため)
- コロナ禍で変わったこと:(良くも悪くも)性格面
- これからワーホリを目指す人へのアドバイス:「思い立ったが吉日」で行動するのが望ましい
チリでワーホリ中のまなみすさんに聞いてみた
さぁお待たせいたしました。チリでワーホリ中のまなみすさんに根掘り葉掘り聞いてみました。楽しいこと、辛いこと、全ての感情を語ってくれました。これからワーホリを考えている方に参考になる情報満載です!
学生時代からスペイン語を趣味程度で習っていたので、いつかはスペイン語圏に旅行もしくは生活することを夢見ながら、仕事と貯蓄をしていました。なんとか海外で生活できる程度の貯金もできたので、年齢制限ギリギリの 30 歳でチリへ渡航しました。
スペイン語圏でワーホリ制度のある国は、チリの他にアルゼンチンとスペイン。チリを選んだ理由は5つ。
- スペイン旅行をしたことがあったので、南米を選びたかった
- チリは南米の中でも比較的治安が良い国
- チリ人は時間を守る傾向がある
- チリにはお肉料理も海鮮料理もある
- 自然豊かな観光地が多くある
このような理由でチリを選択しました。
ワーホリの手続きは比較的簡単な方だと思います。以下のような流れだったと思います。
- 募集要項にある書類の準備
- インターネットで申し込み
- 大使館へ書類の提出と面接
- 後日受け取り
平日に役所へ行って書類手続きをしないといけないことや、関西から東京にあるチリ大使館へ2回行くことが手間でした。
まずは、COINED というモネダ宮殿の近くにある語学学校に通いながら、ホームステイをしていました。これは日本にいる時に通っていたスペイン語学校に留学手続き代行サービスがあったので、それを利用して申し込みました。語学学校では、グループレッスンコースを受講していました。
語学学校入学時にクラス分けテストがありました。1クラス3~8人程度。学校が用意したテキストに沿って、文法と会話の練習をしました。1週間で約 140.000 チリペソ。ホームステイ代込み。ホームステイ先は Ñuñoa にあったので、学校までは地下鉄で通っていました。チリ到着数日後から2ヶ月間ほど通いました。
語学学校に通い始めたちょうど1週目の金曜日(10月18日)に、Estallido Social(社会騒動の勃発)が始まりました。Toque de Queda(夜間外出禁止令)が発令されたり、地下鉄が使えなくなるなど、チリ到着後早々に生活が制限されました。ただ、日本にいる時から夜間に外出することも少なく、海外の夜は特に危なく、元々夜に出かけるつもりもなかったので、大きな影響はありませんでした。地下鉄が使えない間は Micro(市内バス)を利用していました。早いうちにバスの乗り方を知れたので、後々市内を移動するにあたって、地下鉄と乗り継いだりできて便利でした。
語学学校が主催するイベントや、語学学校が提携している旅行会社を通じて、いくつかのイベントに参加しました。市内散策のコースがあったのですが、騒動のせいで案の定中止になりました。しかし、Concón という町でのサーフィン体験や、サンティアゴ南部にある Cajón del Maipo というところでラフティングをしました。
受講を開始してから2ヶ月くらい経過したタイミングです。受講内容的にちょうど区切りが良かったこと、語学学校がクリスマス休暇に入るということもあり、この時点で COINED を卒業しました。それと同時に、語学学校を介してのホームステイ先との契約も終了だったので、ステイ先の家族と直接契約し、そのまま継続して滞在させていただきました。新しい契約では、約10万チリペソ / 週を支払っていました。食費や水道光熱費といった生活費全て込みです。
自分の理想としては、卒業後は滞在先から離れて一人暮らしもしくはシェアハウス生活を考えていました。ただ、この社会情勢下に一人で行動することに不安があったので、家族の方を頼りながら生活しました。また、働いてみたいとも思っていましたが、休暇シーズンに入っていくこともあり、旅行することをメインに考え、機会があれば仕事するというふうに考えていました。結局仕事は見つかりませんでしたが、家族の親戚の方と年末年始を過ごしたり、Valparaíso、Festival de Viña、Punta Arenas、Las Torres del Paine などの観光地へ訪れることができました。
スペイン語ですが、習慣的に行っていたことは特になく、語学学校のテキストをときどき復習するぐらいでした。また、会話も家族の方としていましたが、どうしても生活で必要最低限の話題しか話さず、このままでは良くないと思っていました。すると、タイミング良く、3月スタートの Universidad de Chile(チリ大学)の外国人コースの案内があったので、それに申し込みました。Ñuñoa にあるキャンパスにて筆記試験と面接を行い、後日メールにてクラス分けが伝えられました。ただ、残念なことに、このコースが始まる直前にチリで新型コロナの感染が確認され、キャンパスへ再度行くことはなく、オンラインでの授業が行われることになりました。
仲の良い友人から「私もチリへワーキングホリデーで行きたい」との相談があり、友人と一緒に外国に居る楽しみに溢れ、歓迎しました。友人の滞在先が決まっていなかったため、ホームステイの家族に友人が来る旨を伝えると「シェアルームしていいよ」と言ってもらえました。空港(チリ国境)が閉鎖される数日前に無事に入国できた友人との生活が始まりました。ステイ代は少し割安になり、約8万チリペソ/週。
2020年3月~7月の期間中、週2回で3単元(例:月…2単元、水…1単元)。
- Español Comunicativo Social
- Español Académico Profesional
- Gramática Comunicativa
1クラス1時間半。クラスは違いましたが、友人も同じコースを受講していました。クラスメイトは全員女性で計8人。ブラジル人やオーストラリア人、ハンガリー人、日本人の方もいました。オンラインの授業は初めこそ使い方がわからなかったり、インターネットが途切れたりと、戸惑うことが多かったですが、だんだんと慣れていきました。単元によっては、あるテーマに沿って PowerPoint を使って発表をしました。その発表内容や必須の提出物、そして中間・期末テストがあり、それを基に成績が付けられました。
生活自体は政府より自宅待機の指示が出ていたため、ほとんどの時間を家で過ごしていました。スペイン語の勉強に浸かるにはもってこいの状況でした。とは言っても、さすがに気分転換も必要ですので、友人とギターを買って共有したり、料理をしたり、外出許可証が取れた時にはお遣いがてらに Feria(朝市)やスーパーへ行って外の空気を楽しみました。
しかし、楽しく過ごしていたつもりでしたが、この頃から徐々に気分的に落ち込みだすようになりました。自分としては明るい性格であると認識していたのですが、根本的には引っ込み思案な部分もあり、新型コロナによる新たな生活スタイルによって物理的にも性格的にも塞ぎがちになりました。
友人の影響もとても大きかったです。友人は私とは対照的に積極性があり、チリに来る前は英語圏の国でもワーホリを経験しており、物怖じせずにスペイン語習得に挑んでいました。メキメキと上達していく友人を身近に見ると、自分は劣っているのではないか?とつい比較してしまいました。それから友人との会話もめっきり減り、同じ部屋で生活するのがだんだんしんどくなっていきました。
ネガティブなことがメインな時期でしたが、ポジティブなことももちろんありました。スペイン語コースは難しかったですが、なんとか次のレベルへ進める基準をクリアし、次もコースを受講することにしました。それと同時にワーホリビザの延長も行いました。
また、私がまだ日本に居た時、神戸のチリ料理レストランで出会ったチリ人女性と再会できました。自宅待機措置が少し緩まった頃は、マッチングアプリで話していた方と実際に会って食事やお茶をしました。実際に会うのは勇気が要りましたが、なかなか人と接する機会がなかった時なので、スペイン語を話すにはとても良い経験になりました。
友人が Lo Barnechea(サンティアゴ北部の区)の雪山散策に誘ってくれたり、18 de Septiembre(独立を祝う祝日)や家族の方の誕生日パーティーをしたりしましたが、心の奥のモヤモヤは拭い切れないままでした。「何か変化が必要だな」と感じていたとき、以前再会したチリ人女性の友人が「シェアハウスする人を探している」という情報を教えてくれたのです。そこで私は引っ越しすることを決意しました。ついこの間は「友人と時間を共有できるようになって嬉しい」と思っていたのに、「離れられるようになって楽になれる」と思ってしまっている自分に嫌気がさし、複雑な気分でした。しかし、前々から一人暮らしやシェアハウスのような違うスタイルの生活もしてみたかったので「良い機会だ」と思い、2020 年 11 月に引っ越しをしました。新型コロナが蔓延している中での新しい生活に不安もありましたが、引っ越し先は前の滞在先から一駅隣で徒歩圏内なので、何かあったら家族の方を頼りにさせてもらっています。
引き続き Universidad de Chile のスペイン語コースを受講しました。今回は 2020 年8月~12月、クラスは全員女性で計5人。ブラジル人2人、ハンガリー人1人、別の日本人の方がいました。前回よりももちろんレベルが上がり、課題も多く大変でしたが、無事クリアすることができました。
新しい滞在先は少し古めの一軒家で、3人のチリ人女性とのシェアハウスです。月20万チリペソを支払っています。この費用には、家賃とインターネット・水道光熱費が含まれており、食費は別で掛かっています。シェアハウスの良い点は、新たな交友関係が広がる、困った時はすぐに頼れること。特にこの状況下では、1人ではなく誰かと過ごすことで不安が取り除かれました。立地的にも目の前に公園があり、スーパーも近くにあるので便利です。
悪い点はやはり異文化の中での生活ですので、(ホームステイの時もそうでしたが)住居の環境、特に衛生面に対する考え方の違いや、台所などの共有物・スペースの使用するタイミングがどうしても重なり、自由に使えないといった問題があります。他にも諸々ありますが、共同生活をする上では仕方のないことばかりなので、渋々ですが目をつぶっています。きっと周りも私と同様に思っているかもしれません。しかし、何かあった時はお互いに話し合って解決しています。掃除当番を決め、一緒に使う生活用品は月毎に計算し、分け合って支払っています。
スペイン語コース終了後の 12 月中旬、「また旅行したい」と思ったと同時に、シェアハウス内の1人がアルゼンチンへ行く予定だったので、一緒に行く計画・準備をしました。PCR 検査をし、航空券や書類も用意しました。いざ空港へ行くと、私のチリの身分証明書(カルネ)の期限がビザ延長手続き中につき表記上切れていること、日本のパスポートでのチェックインを試みるも、その時点では日本人(日本国)からの入国を禁止していることが原因で、アルゼンチンへ行くことはできませんでした。結局、年末年始はシェアハウス内の他のメンバーとその家族と過ごさせてもらいました。
アルゼンチンの航空券をキャンセル手続きをしようとしたところ、他の行先への変更が可能だったので、San Pedro de Atacama へ旅行することにしました。1月中~下旬でちょうど休暇用の外出許可証が必要でした。それ自体の手続きは Comisaria Virtual というシステムで行うだけでした。San Pedro de Atacama 内の国立公園やメインの観光地は残念ながら、新型コロナによって閉鎖されていました。しかし、他のオプションやツアーも充実していたので、間欠泉に入ったり、自然の動物や雄大な山や湖を見たりと、日本や都会では経験できない貴重な体験ができました。
San Pedro de Atacama から戻った直後、運良く日系企業の求人を見つけ応募しました。履歴書を送付し、社長面接を行ったところ無事合格し、2月からまず3か月試用期間で働くことになりました。勤務内容としては、Asistente Comercial として所属し、事務作業や顧客を訪問しました。2月下旬に社長との面談があり、特別に長けたビジネススキルがないこと、スペイン語でのコミュニケーション力が不足していることを伝えられ、残念ながら2月末で契約終了となりました。業務内容自体は大変なこともありましたが、楽しくもありました。しかし、働く上でスペイン語が必須なのは当然で、スペイン語力不足が露呈されたことが辛かったのですが、またスペイン語を習得する新たな目標にもなりました。
仕事がうまくいかなかったショックや次の目的が無かったこともあり、また落ち込みそうになった時もありました。けど、新しい生活を始めて少しずつではありますが、気持ちの面も改善していきました。
また、タイミング良く Universidad de Chile から「またスペイン語コースを受講しないか?」との連絡がありました。それと同時に、日本人の方が経営するお店からアルバイト求人の声がかかりました。
せっかくのチャンスなので両方とも取り掛かることに決めました。スペイン語コースは、前のコースをクリアしていたので、自動的に次のレベルへ進み、またオンラインで受講しています。しかしながらアルバイトは、ひとまず研修から始めようかといった時に、再び義務的自宅待機が始まってしまい、今のところ保留になっています。アルバイトができず、また外出もわずかなのがとても残念ではありますが、おかげでスペイン語コースへ取り組むことができています。
7月でスペイン語コースが終わる予定なので、なんとか今回もクリアできるように頑張りたいと思います。また、ワクチン接種が進み、自宅待機も少しずつ緩和されつつあるので、保留中のアルバイトの進展があるのを期待しています。
そして 10 月でワーホリビザが切れます。家族のことが心配で日本に帰りたい時もありますが、自分の人生だけのことを考えるのならば、このままもう少しチリにいたいというのが本望です。しかし、この新型コロナ禍でなかなか次の目標が見つけられず、正直しんどいのが現状。それでも毎日問題なく暮らせることに感謝し、小さい幸せを見つけてのんびり生活できるのも良いかなとも思います。
どんな時もタイミング良く情報を得たり、チャンスがまわってきたりしています。腐らずにコツコツ生きていれば、「何か良いことが起こる可能性があるのだな」ということも経験できて良かったなと思っています。
ほぼ全て日本で貯蓄した分でやりくりしています。1か月だけ働いた分の給料がありますが、ごくわずかです。
- ホームステイ:全て込み 420.000 チリペソ/月
- シェアハウス:家賃・光熱費 200.000 チリペソ/月+食費約 150.000~200.000 チリペソ/月
上記2点がベースとなる費用です。その他には、生活用品・交際費、旅行代金が別にかかります。Universidad de Chile のスペイン語語コースは約 40 万チリペソ。
“思い立ったが吉日” で行動するのが望ましい。自分は後回しにする性格なので、せっかくのチャンスを逃したことが多々あります。逆に待つからこそ助かる点もあるかと思いますが、私の経験上では早くに取り組んだ方が良いです。特にこの新型コロナ禍でできることがかなり制限されています。例えば美術館や観光地は閉鎖される前にもっと訪れておきたかったなと思います。行動するのは難しいですが、何事もやったもの勝ちだと思います。可能であればなるべく現地の方のリアルな情報を得て、しっかり自分の目標や軸を持って夢を実現させてほしいと思います。
【アイエイシー留学アカデミー】に留学・ワーホリ相談をしてみる!
チリ写真集
まなみすさんがワーホリ中に撮影した写真を少しいただけました。素敵な写真ばかりです!
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まとめ
今回ご協力いただいたまなみすさんに改めて感謝しています。
なかなかこんな本音を語ってくれる方はいません。さすが関西人!
海外生活をしていると楽しいことだけではなく、大変なことや辛いことがあります。
それをどのように切り抜けていくか。海外生活を良いものにしていくためにはこの辺りを上手く対応していかなければなりませんね。
自分はポジティブだと思っていても、実はそうじゃないと思わせるくらい気持ちが沈むことだってあります。
まずはこういった感情になることがあるということを知っておくことが大切ですね。
好機を逃さない。これも超大事です。
たぶんこれを見ている皆さんもすでに好機を逃している可能性があります。
やりたいと思ったら早速行動に移しましょう!
もしワーホリに行きたいのであれば資料請求をするんです。
チリのワーホリ情報がなければ聞いてください。
やっぱり語学力も大事だということがお分かりいただけたと思います。
今からどんどん勉強していってくださいね。
頑張っていきましょう!!
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