チリ一般情報

チリ鉱山業界へ参入している日本企業

本記事の内容

  • チリでの鉱業は輸出額の半数を占める重要な産業
  • 日本の企業も多くの鉱山へ投資している
  • 投資しているのは非鉄金属メーカーや総合商社
  • 日系企業のコンソーシアムで投資しているケースが多い

本記事の信頼性

  • 南米チリ在住6年目の純日本人男性
  • チリ人女性と国際結婚、1児のパパ
  • 企業戦士を支える立場で絶賛活動中
  • 絶望から這い上がろうと日々奮闘中
SNSやってます!

@MACLKO

@hermanos_moai

@Moai Brothers

 

チリ銅産業の位置付け

チリの主要産業である銅、どれぐらいチリにとって重要か見てみましょう。

下表から鉱産物は輸出全体の52.1%、銅は中でも47.9%を占めています

輸出の半分なので相当大事な収入源となっています。

JETRO

 

チリ中央銀行

 

 

銅生産量トップ10

それではどのような鉱山に投資しているのかを見てみましょう。

2019年の生産量ランキングは以下の通りです。

これにランクインしている鉱山の内、複数の鉱山に日本企業勢が投資を行なっています。

 

2019年生産量TOP10

Escondida鉱山:1,187,800トン

Collahuasi鉱山:565,400トン

El Teniente鉱山:459,700トン

Anglo American Sur:389,200トン

Chuquicamata鉱山:385,300トン

Los Pelambres鉱山:375,900トン

Radomiro Tomic鉱山:385,300トン

Centinela鉱山:195,500トン

Spence鉱山:193,400トン

Andina鉱山:170,300トン

 

 

チリ銅産業に参入している日本企業

ではチリの銅産業に参入している日本企業にはどのようなものがあるのか?

参入している会社の分類は非鉄金属メーカー総合商社です。

 

非鉄メーカー

住友金属鉱山・JX金属・三菱マテリアル・日鉄鉱業

 

総合商社

三菱商事・丸紅・三井物産・住友商事

 

主に上記の会社がここチリの銅産業へ参入しています。

参入方法は様々ですが、多くは他の日本企業とタッグを組んで、チリにある鉱山へ投資を行なっているイメージです。

 

それでは生産量トップ10の鉱山への投資状況は?

Escondida鉱山:BHP(57.5%)、Rio Tinto(30%)、JECO(10%)、JECO2(2.5%)

*JECO:三菱商事(70%)、JX金属(20%)、三菱マテリアル(10%)

*JECO2:三菱商事(50%)、JX金属(40%)、三菱マテリアル(10%)

 

Collahuasi鉱山:Glencore(44%)、Anglo American(44%)、JCR(12%)

*JCR(Japan Collahuasi Resources):三井物産(91.9%)、三井金属(8.1%)

 

El Teniente鉱山:Codelco(100%)

 

Anglo American Sur:Anglo American(50.1%)、アクルクス(29.5%)、三菱商事(20.4%)

*アクルクス:Codelco(83%)、三井物産(17%)

 

Chuquicamata鉱山:Codelco(100%)

 

Los Pelambres鉱山:Antofagasta(60%)、NLP(25%)、三菱コンソーシアム(15%)

NLP:JX金属(15.79%)、丸紅(9.21%)

三菱コンソーシアム:三菱マテリアル(10%)、三菱商事(5%)

 

Radomiro Tomic鉱山:Codelco(100%)

 

Centinela鉱山:Antofagasta Mineral(70%)、丸紅(30%)

 

Spence鉱山:BHP(Rio Algem, Rio Algom Exploration)(100%)

 

Andina鉱山:Codelco(100%)

 

 

 

その他鉱山への投資

トップ10以外にも多くの鉱山へ投資をしておりますので、そちらも見てみましょう。

 

住友金属鉱山

Candelaria鉱山(16%)、Ojos del Salado鉱山(16%)、Sierra Gorda鉱山(31.5%)、Quebrada Blanca鉱山(25%)

 

パンパシフィックカッパー(JX金属 67.8%、三井金属 32.2%)

Caserones鉱山(77.37%)

 

三菱マテリアル

Manto Verde鉱山・拡張(30%)

 

日鉄鉱業

Atacama鉱山(60%)

 

丸紅

Antucoya鉱山(30%)

 

三井物産

Caserones鉱山(22.63%)

 

住友商事

Candelaria鉱山(13.5%)、Ojos del Salado鉱山(4%)、Sierra Gorda鉱山(4%)、Quebrada Blanca鉱山(5%)

 

 

まとめ

本記事のまとめ

  • チリでの鉱業は輸出額の半数を占める重要な産業
  • 非鉄金属メーカーや総合商社が投資している鉱山の紹介
  • カセロネス鉱山はオールジャパン

 

いかがでしたでしょうか。

チリに進出している日本企業のビジネスを少しお分りいただけましたでしょうか?

また別の分野も調査していきますね。

とりあえずチリの重要産業である鉱業について書かせていただきました。

 

このブログではチリ生活や海外生活について発信しております。

ぜひ以下の記事ものぞいてみてください。

【必見!】チリに行く前に知っておきたいこと 本記事の内容 チリ渡航前、渡航後に必要な情報が分かる チリだけでなく、海外生活に必要な知識が分かる ...

 

SNSやってます!

@MACLKO

@hermanos_moai

@Moai Brothers

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です