ふと日本人男性がラティーノに勝てないところは何だろう?と考えたことがあります。ラティーノと言っていますが、チリ人から得た経験がメインです。
今日は自分が思う日本人が完敗しているポイントをあげたいと思います。
家族想い選手権
日本人の一度働くと決めた会社に対する忠誠心は本当にすごいと思います。これまでに転職を数回繰り返してしまった僕から見ると本当に尊敬の眼差しです。
海外で頑張られている駐在員は単身赴任をされている方が結構多いかと思います。おそらくご子息が受験期など人生で大事なイベントを控えていらっしゃるご家庭もあると思います。
ただ、外国人から言わせると絶対に有り得ないようです。チリ人妻に駐在している日本人と交流を持ち始めたぐらいに、『私なら絶対に単身とかありえへん!』って言われたことがあります。
僕も個人的には家庭を持ち始めてからは気が乗らないですが、自分の選択肢を狭めてしまうようでそちらもなんか気になります。他の南米諸国はもちろんのこと、アメリカ人やヨーロッパ出身の人なんかにとっても、チリという国で生活するのはそんなにハードルが高いことじゃないような気がします。事実、あまり単身赴任をしているという西洋人は見かけません。
子供の育児に対することは以下の記事からどうぞ。
レディーファースト選手権
僕は基本的にレディーファーストなのですが、普段生活をしているとそれでもチリ人やその他外国人に負けていると思います。
事務所ビルやショッピングモールなんかでもよく遭遇するシーンなのですが、エレベーターの扉が開くと女性から先に入ってもらうように自然となっています。1階から満員御礼のエレベーターに一番先に乗った女性が、実は2階で降りるなんてことは日常茶飯事です。
日本だと効率性や人に迷惑をかけないようにと、もし2階で降りるなら女性であれ一番最後に乗りそうな気はします。チリへ到着した頃は高層階へ行く僕が一番先に乗り込んでいたのですが、その時に感じた違和感というのは今でも忘れません。
異なる例なのですが、日本人同士の食事とチリ人同士の食事について比較してみます。
日本人もチリ人もお酒が好きな人が多いので、食事中にワインを楽しむことが多いです。招待者がワインのボトルを開けたら、まず向かう先はどこでしょうか?
すかさず招待客男性のところですね。
こちらの風習を見ていると、先に女性に対しワインを飲まれるかどうか聞いていることが多いように思います。もちろんお酒だけではなくて、お水もドリンクも同じことです。
これは僕も普段気をつけていることですが、まだ先に男性にワインを注ぐことが多いような気がします。
言い訳としては、チリ人妻はほとんど飲まないことを知っているので…ってことにしたいのですが、それでも聞くのがエチケットなんでしょうね。
ボディメイク選手権
ラティーノと言えばやっぱり美しい体をイメージする人が多いのではないでしょうか。
チリ人は残念ながら世界のおデブちゃんの大国上位ではあるのですが、その中でも体を絞ろうとしている人は多いような気がします。
以前は出勤前の早朝にジムへ行っていましたが、朝の6時頃からでもたくさんのチリ人が体を動かしていました。今はランチを10分で食べた後に30分間ぐらいジムでトレーニングするようにしています。
さすがにこんなランチタイムにトレーニングしている人はいないだろうと思っていたら、男性も女性もトレーニングに励んでいる人がまた多いこと。これには正直驚きました。
やっぱり体つきが良い理由は日々の積み重ねなんだなと再認識しました。僕の通勤路にも複数の野外ジムがあるのですが、そちらでも多くのチリ人がトレーニングを行っております。
サバイバル選手権
ドアノブが故障したらどうします?
僕の義父は物知りで日曜大工が大好きな男性です。昔からいろいろな物を自作していたようで、爺さんになった今となってはかなりの経験値を積んでいます。
みなさんは玄関のドアノブの調子が悪かったら自分で交換できますか?
僕はそのような作業は不得手で、分解しようとすら思いません。これも一つ言い訳を言わせてもらうと、日本での生活では考えられないような不具合が生じるので、そんな対処法は兼ね備えていなくても大丈夫と思っていました。自分なら何かあれば修理業者へ即電話というのが普通でした。
自転車にヒビが入ったらどうします?
先日、チビ助が木製バイクに乗っていて豪快に転んだことがあります。そのこけた衝撃でハンドル部分に大きなヒビが入ってしまいました。
ちょうどショッピングモールに向かっていたので、そこで新しくみんなが持っているStriderを購入して、その壊れてしまった木製バイクはモール内のゴミ箱に捨てて帰ろうと思っていました。
残念ながらStriderがそのモールには売っていなかったので、捨てることにはなりませんでした。それを家まで持ち帰ったら義父が金属やその他の部品を用いて修理しちゃったんです。せっかく新しいStriderを買ってあげようと思ったのに、せっかくなのでまだ木製バイクを愛用してもらっています。
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家を自作するってどう思います?
義父の持ち家がある敷地内に実はもうひとつ家があるのです。
メインの家は大工さんに建ててもらったとのことですが、もうひとつの家は自分らで建築したとのことです。どうもメインの家を建ててもらっている時に見て学んだようです。
「あのオッサンができて、自分にできないはずがない!」
という精神でいたとのことです。もちろんひとりで建築することはできないので、親族の叔父さんをパートナーとして一緒に組み立てたようです。
2010年に発生した大型地震が起きてもビクともしなかったんだといつも誇らしげに言ってくれます。
これは義父だけの話では?と疑えると思いますが、何名かの自宅に呼ばれた時にも自分の目で確認したし、犬の散歩をしている時にジロジロと他人の家を観察して分かったことがあります。多くの一軒家にはバーベキュースペースと作業場が存在しているのです。僕も将来一軒家を所有するとしたら、自分の作業場が欲しいと思っています。
いかがでしたでしょうか?逆に言うと日本人がこの辺りを習得すればワールドワイドで通用する人になると思います。どんどん世界に出てデカくなっていきましょう!
それでは今日はこの辺りで。