チリワイン通なら知っておきたい情報です!カリニャンという品種の生産者 17 社が集結して『VIGNO(ビーニョ)』というブランドを共同開発しましたが、今回はマウレ州のスパークリング(トラディショナル方式)に特化したブランドが開発され、市場に出てきました。
スペイン語で霧氷という意味の「センセジャーダ(Cencellada)」は、マウレ州産のスパークリングワインの名称です。マウレ州の大学は生産にかかわるイノベーションとブランド発展に貢献し、スパークリングワインは唯一無二の特徴を備えることになりました。
共同研究から3年後、タルカ大学がブドウ・ワイン技術センター(CTVV)を通して生産にかかわるイノベーションの発展をもたらし、ついに「センセジャーダ」と言う、マウレ産のブドウで製造されたスパークリングワインが市場に出ることになりました。
その製品について、ヴィーニャ・エル・アロモ(共同研究に参加した 12 のワイナリーの1つ)のワイン醸造学長であるヒメナ・エガーニャは次のように評価しました。
「タルカ大学は製造法に技術的な特徴を与え、ワインとして現れた成果は市場で成功するかもしれない。」
2023年1月時点で、『Cencellada』のブランドで市場に出しているワイナリー
- El Aromo
- Riberas del Maule
- Viñedos Puertas
- Alto Quilipin
- Valdivieso
- Terranoble
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ウルグアイのワイン醸造学者、アレハンドロ・カルドソは、最終的な製品製造におけるプロジェクトの指導責任者でした。彼によれば、マウレ州は「高品質で、地域の精神を引き継いだスパークリングワインを造るための可能性を秘めている。それらのワインは瑞々しく、世界のどこにもない質を備えている」とのこと。
この意味でカルドソは、スパークリングワインは「軽く、エレガントであり、繊細で、新鮮であるべき。清涼感があり、冷蔵庫から出したばかりのような状態が続くのがいいですね。同時にクリーミーで、細かな泡があるのがいいです。炭酸のない炭酸を飲んでいるかのような」と述べました。
ブドウ・ワイン技術センター(CTVV)長であるイエルコ・モレノは、共同会社の持つ様々な機会が広がるようなワインに改良したり、造り出すアイディアが大事だと語りました。例えば、発酵の段階で改良されたワインのこの種類は、新たなスパークリングワイン製造を可能にしました。
一方で、同センター理事のロドリゴ・モイサンは、その地域で作られた作品であると言うことを強調しました。「マウレは、古来のワインの種類、先祖伝来の製法、手作業の方法をもう一度取り入れるだけではなく、新しい工程に基づき、アンデス山脈から海へ渡る私達のマウレ・ヴァレーの区別を示す能力を使って、現代的な製品を製造することもできる製品戦略に向かっていると言う意味である」と言い添えました。
この意味で、イノベーション学部イノベーション・技術移転学科長のナディア・ロハスは「この共同ブランド開発の主な特質はマウレ州のアイデンティティを持つ製品の価値を生み出すことに関係がある。このことは、タルカ大学の I+D+i(調査、開発、イノベーション)能力と、生産会社や国家機関との連結により、この上質なスパークリングワインの集大成を発売すると言う結果をもたらした」と言及しました。
スパークリングワインの名称やエチケット(ラベル)を選び、決定することにかかわった、デザイン学部のライムンド・ハミルトン教授は次のように回想しました。
「このスパークリングワインの名称はマウレ州に関係のあるものが目的でしたが、マウレ川のようにその土地にしかないものにはしたくなかった。このワインを表す清涼感、爽快感、泡、軽快さをコンセプトにした自然現象の名称を探した。」
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