僕は2015年中旬からここ南米チリで生活を始め、2016年にはなんと父親になってしまいました。スペイン語圏で生活をするということに加え、いきなり父親デビュー!というコンボで、当時は本当に死にものぐるいで生活しておりました。
スペイン語も徐々に上達していき、少し生活に余裕が出てき始めたら、子育てをするなら海外が良いのでは?と思うことが多くなってきました。今日はそちらについて記載したいと思います。
たまに自分が日本で生活をしていたらどのような生活を送っているのだろう?なんてことを考えます。これはチリにいる多くの日本人駐在員の方も同じような感覚をお持ちではないでしょうか。僕の場合は国際結婚 x 現地採用なので、日本人家族のみなさんよりも少しだけ環境が異なりますが、海外で子育てを勧める理由を3つ考えたいと思います。
チリ人は仕事よりも家族優先
もちろんチリ人にとっても仕事は大事ですが、家族の一大イベントがある時は上手に調整することができます。
例えば、チビ助が通っている幼稚園で、父の日のイベントが開催された時のことです。平日金曜日の朝9時からなので、サラリーマンパパにとっては悩ましい時間帯の開催となったのですが、参加パパ数は僕も含めて約10名で児童数の約8割。なかには弁護士として働いているパパもいたり、みんな業務を調整して参加していました。
僕も1週間前から日本人の上司に相談をして参加できるように業務等を調整しておりました。僕の今の上司は理解のある方で助かっているのですが、もし仮に日本で生活をしているとどんな感覚を持っているのかな?とふと考えたりします。
まず自分の頭の中が仕事優先になっているのではないかなと。前職の時に同じように父の日イベントで少し仕事を抜けることができたかな?おそらく気の弱い僕は周りの雰囲気を気にしすぎて仕事に行っていたかもしれません。
しかしチリの方では周りの雰囲気が正反対で、子供との大切な時間を今のうちにしっかりと楽しんどき!というメッセージをよくチリ人の同僚からいただきます。同じ会社に3才児の子供をもつ同僚がいるのですが、彼にも幼稚園でイベントがあるのかと聞いたところ、もちろん参加するとのことでした。また別の日系企業で仲良くさせてもらっている日本人パパも彼の息子のイベントへ参加していました。
もちろんチビ助と同じクラスにいる園児全員のパパがイベントに参加できたとは思っていません。それぞれ家庭や仕事の都合が異なりますのでね。
もし勤務地が幼稚園と近いようなパパでしたら、日本人上司であろうがチリ人上司であろうが一度父の日のイベントへ参加するために相談をされると良いと思います。普段どのようなところで子供が育っているのか、幼稚園の先生やまわりの園児や家族を確認できる唯一のチャンスです。
チリ人女性のスタンダードが異なる
僕はあまり他の日本人家族の考え方というのは分かりませんが、自分が育ってきた環境は分かりますのでスタンダードが異なるのではと思います。僕の両親も僕と同じように父親が外で働いて、母親が専業主婦というスタイルです。
今となっては日本でもチリでも共働きが増えてきていることもあって、父親が育児に対する考え方を改めるようなタイミングになってきております。チリでも一昔前は日本と同じような考え方でしたが、現在ではジェンダーに対する動きが活発になっております。
サラリーマンとして勤務している僕は当然平日の日中はオフィスで勤務しているのですが、平日の夕方や週末ぐらいはチビ助と一緒にいる時間を作りなさい!とチリ人妻から強く言われています。これから徐々に日が長くなってくる季節が訪れ、かなりの子連れパパが公園で過ごすことになります。週末の公園でも同じようにパパオンリーで子供と過ごしている家庭が多いと感じます。きっとみんな僕と同じように奥さんから「アンタちょっと○○の面倒みーよ!」なんてことを言われているのだろうと推測しております。
これももちろん家庭によりますので一概には言えないのですが、感覚の異なるチリ人妻のおかけでチビ助とたくさん一緒に過ごすことができて幸せに感じております。
家族旅行の機会が増える
僕がもし駐在員だとしたら家族と一緒に異国の地で生活することを前提に考えます。そうすることによって自然と家族旅行の機会が増えると思います。
僕は残念ながら現地社員という身分ですので、頻繁に国内外の旅行へ行くことができません。駐在員の方だとおおよその任期が決まっている方がほとんどだと思います。日本在住だと南米旅行はハードルが高いと思いますが、駐在員として南米に来ていると「ふらっと週末に南米旅行」ができてしまいます。なので任期内に南米の主要旅行先を訪れる方が多いです。そうすることで必然的に家族と一緒に過ごす機会が増えてきます。
僕はチリで生活を始めて4年後にようやくイースター島へ旅行したぐらいです。でもイースター島で家族と一緒に過ごしたということは一生の思い出になります。チビ助は当時3歳と数ヶ月でしたが、モアイのことを鮮明に覚えているようで、サンティアゴ市内のモアイを見かける度に知らせてくれます。
南米駐在、特にチリは非常に良い機会だと思いますのでジャンジャン良い思い出を作ってくださいね。
いかがでしたでしょうか?チリも日本もそれぞれ良いところがあると思いますので、その環境下においてフルで楽しめることが僕らパパにとって最重要課題ですね!よくTwitterなんかをみていても、ほとんど相手にされていないパパなんかも世の中にはいるみたいです。自分がそうならないように一生懸命、子供と向き合う時間を作っていきましょう!
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