南米で生活をはじめてから約4年が経過しています。
と言われますが、そんなことはありません。
4年たった今でも毎日が試練と同じレベルです。
自己採点では自分のスペイン語はまだまだ中級レベルだし、ビジネスシーンにおいても、日常生活シーンにおいても言っていることが意味プーな時が多いです。
特に教育があまりなってなさそうなオジサンの話し方とかは苦手意識たっぷり持っています。
こんな僕ですが、自分なりに良さそうな語学の勉強法というものがわかってきましたので、今日はそちらをご紹介します。
スペイン語文法の基礎
まず大人の年齢に差し掛かっていると、赤ちゃんのようにスペイン語を聞いて自然に覚えることなんて不可能です。
もう一度いいますが、聞くだけでスペイン語を学ぶことなんて不可能です。
うちのチビ助は来年4歳ですが、チリ人のママとのやりとりだけですでに僕より動詞の活用が上手というサプライズがあります。
すでに接続法現在を使いこなしています。
ですから、赤ちゃんや幼児の真似はやめた方が良いと思います。
大人になった今、スペイン語を習得するために何が大事かと言うと「文法の基礎」です。
これは参考書などで勉強すれば簡単に身につきます。
ある程度、基礎が固まれば話をしていても自信がつきます。
活用の基礎がなっていなければ、活用が分からないからといって話すことを辞めてしまいそうになります。
日本人は完璧主義な方が多いので、間違いを恐れがちです。
間違いを恐れずに会話できるという強靭なハートを持っているかたは動詞の原形でどんどん攻めてくださって結構です。
語彙力(スペイン語と日本語)
スペイン語の教科書をひたすら繰り返すと単語って暗記してしまいませんか?
当然分からない単語は出てくるのですが、その度に辞書を確認していけば参考書を全て終える時には数百のボキャブラリーは手に入っていると思います。
なので、単語の本をひたすら読んで暗記すると言うよりかは参考書で文法を勉強しながら単語も覚えていくことがよろしいかと思います。
中級ぐらいになってくれば、ちょっとステップアップしていけば良いのかなと。
僕が最近やっている方法をご紹介しますね。
[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”]オンラインの西西辞典で分からない単語を調べています。
使いやすいサイトのリンクを以下に貼っておきますので参考にしてみてください。
検索窓に調べたい単語を入れて、出てくるスペイン語の説明文を読みます。
それでも分からなければ、その分からなかった単語をクリックすればどんどん調べることができます。
日西辞典も使いますが、僕の使い方は特徴的かもしれません。
分からない単語がでれば先ほどお伝えしたようにオンラインの西西辞典を使います。
それで大体のイメージが分かるのですが、それを日本語で何て言うのか分からない!って時に辞書を開けます。
ここに来て、スポーツで頭を打ちすぎてボキャ貧になった自分が憎くなります。
要するに辞書は自分のイメージした日本語の答え合わせのような使い方をしているのです。
これ結構面白いから是非やってみてください。分からないスペイン語単語をスペイン語で説明してもらって、それを日本語に直し、辞典で答え合わせをする。
Google翻訳は基本的に使わない方が良いと思います。
スペイン語の単語にはひとつの単語に10個ぐらいの意味がある単語がありますので、翻訳結果と使いたい用語が合わない時が頻発します。
これは後述しますが、自分の単語帳は使えます。
スペイン語の環境づくり
基礎文法の習得とちょっと語彙力がついたら次は実践練習です。
僕は気弱なので、ある程度自信がつかないと前へ進めないタイプです。
何度も言いますが、がむしゃらにいける方は是非どんどん前進してくださいね。
実践なんですが、これがまた凹むときが多いので覚悟しておいて下さい。
何が大事かというとスペイン語を使う環境づくりです。
僕は関西にいる頃から自分は国際的な人間になりたいというイメージを抱きながら、外国人(特にスペイン語話者)との接点を探していました。
以前、以下のブログ記事にもあげましたが、住んでいた町のジムでの出会いやサルサ教室に通ったり、外国人を自宅に迎え入れるようなサイトへ登録したりしていました。週末は大阪でペルー出身の人間と連んでいました。
自分の場合、常にスペイン語を使える環境に身をおかないとモチベーションを保てませんでした。
自分のスペイン語の練習に付き合ってもらえる友人や知人を作っておくことをオススメします。
サイトなんかに登録して、お金を払って練習相手を見つけるのもよし、街を徘徊して積極的にお近づきになるのもよし、すべてはあなた次第です。
500万人以上が使っている!オンライン言語学習ツール【italki】長文の読解術
ここまでくればきっと簡単な日常会話はできるレベルになっているかと思います。
これからどんどんボキャブラリーを増やしていったり、基礎文法力を磨いていかないといけません。
文法の教科書もそろそろ飽きている頃だと思いますので、このレベルだと新聞記事などの長文読解にチャレンジしてみても良いと思います。
これがなかなかチャレンジングな感じなんです。
なぜかというと答え合わせができません。
致命的かもしれませんが、これから先みなさんが出られるフィールドには答えなんか転がっていません。
自分で答えを見つけていくしかない状況になりますので、その練習と思えば問題ありません。
新聞記事などは文字細かいし、ひとつの文章がクソ長いし、記事の内容が興味ないものであればなかなか読もうという気持ちになれません。
なるべく興味のあるような記事から開始するのが良いでしょう。
具体的な方法はこんな感じです。
En el caso de la multitienda Falabella, la empresa dijo que mantiene todos sus locales en funcionamiento (47) a lo largo del país, adaptando sus horarios y funcionamiento para dar la flexibilidad necesaria a los trabajadores mientras se va normalizando el transporte público.
これはわりかし簡単な文章ですが、中には接続詞とかコンマとかかなり多いものがありますので、それをキレイに訳そうなんて思うと3時間ぐらいかかります笑。
もし皆さんがプロの翻訳家を目指されているのであれば適切ではないかもしれませんのでご注意ください。
僕ならこういう風に分解していきます。
En el caso de la multitienda Falabella, la empresa dijo que mantiene todos sus locales en funcionamiento (47) a lo largo del país, adaptando sus horarios y funcionamiento para dar la flexibilidad necesaria a los trabajadores mientras se va normalizando el transporte público.
僕らの最終的な目的はスペイン語で会話をすることです。
キレイな文章にしようと思えば、文章のおしりから訳せば、それなりの雰囲気を出した文章に仕上がりますが、会話の時にそれができますか?
僕はできませんので、話を聞いている姿をイメージして、前から訳していきます。
( )内は僕の頭の中。
Falabellaのケースでは、(ほうほう、違うケースにうつったな)
Falabellaは伝えた。(なにを?)
全ての支店を維持している。(ふむ)
営業している状態を(いいじゃん)
チリ全土で(なるほど、通常通り営業しているのか)
営業時間などは適応しながら(あ、通常通りではないのかも)
必要な柔軟性を従業員にあたえるために(各地で被害状況は違うもんね)
公共交通機関が正常に戻っていく間は(まだ正常化していないもんね)
と、それらをつなげていき、内容の理解に努めます。
Falabellaは臨機応変に対応し、営業を続けているということか。
過去、時間があった時には実際にプリントアウトし、マーカーペンや色ペンで主語、述語、副詞節、接続詞に分類していました。
あまり全部色をつけるのはしんどいので、省エネでいきます。
それをノートの左ページに貼って、右ページにその文章で調べた単語をメモ程度に書いて、空きスペースに日本語訳を貼っていました。
そのフェーズを終えてからは、ワードなどに文章を貼り付け、そのワード上で色塗りをしていました。
結構作業がダルかったので、おかげさまでワードのショートカットキーを使いこなせるようになっちゃいました笑。
こんな副次的なスキルアップも望めます。
それもだいぶ慣れた頃には新聞などの記事を読む時に、真っ白な状態でも文章の構造が丸わかりになります。
後はその分野についての専門用語などを学習すると良いでしょう。
アウトプットをする練習でワードに学習する記事の日本語訳をばーっと書いていきます。
その文章の真下にテーブルを挿入しておき、分からない単語が出てきたらそのテーブルの中に書き込んでいってます。
同じ分野の学習であればファイルは分けずに同じファイルにしておくことで自分の単語帳のできあがりです。
聞き取りと発音のレベルアップ
自分は残念ながらここの練習が不足していることを自覚しています。
なのでいつまで経っても関西弁なまりのスペイン語で一向にネイティブっぽくなりません。
それにやっぱり特徴のあるスペイン語の聞き取りが上手になりません。
時間と動画編集スキルと外注費用があればやりたい!と思っている方法が一つあります。
テレビドラマのセリフ完コピ。
はっきり言ってこれに尽きると思います。
テレビドラマと言っても、世の中にはたくさんあるので選択が難しいかもしれません。
僕なら今住んでいる国はチリですので、チリのテレビドラマを選択するでしょう。
やはり国によって使われる言葉も表現も話し方も違ってくることがあります。
もちろん別の国のスペイン語でも通じますが、僕ならやっぱりその国の話し方を学ぶ方が生活に困るシーンが少なくなると思います。
それに単純にチリで話されるスペイン語が自分にとって心地よいという理由もあります。
自分が好きでないスペイン語は、スペイン、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、コロンビア、ベネズエラ…
ほとんどやないかぃと突っ込まれそうですが、カラダが受け付けないのです。
多くの海外ドラマのスペイン語吹き替えはメキシコのスペイン語のようですが、それもあんまり好きではありません笑。
というかもはやスペイン語アレルギー疑惑?
時間は正直言って他に優先することが多くあまりありません。
ブログもそのうちの一つなので、時間あるやんけなんて言わないでくださいね笑。
動画編集スキルはなくても外注すれば良いですが、ドラマを楽しむつもりは全くなく、話し方の完コピだけですので、キスシーンなど会話のない無駄な時間を待っていられません。
15分だったら15分間、みっちりスペイン語のセリフが詰まっている教材を作りたい(もしくは作っていただきたい)と思っています。
この練習に行き詰まるのはそもそも一語一句なにを言っているのか分からないというのが大きな問題。
外注してネイティブに書き起こししていただくというのも手ですが、誰に外注するかという問題もあります。
チリ人も統計的には意外と教育レベルが低そうなので、誰にでも頼めるというような環境じゃありません。
でも知っているんです。これをやればネイティブに近づけることを…
義理の姉が日本から帰ってきたばかりだからやってもらおうかななんて企んではいるんですが。
最後に一番大事なこと
これまで外国語の勉強法をお伝えしてきました。
ちょっと身もふたもない話なんですが、外国語を話して深い話をするためにはきちんとした日本語力や知識がないとちょっとキツいです。
僕は中学卒業までわりかし成績は良かった方ですが、高校から断然頭の悪い学生になってしまいました。
頭の悪さもそうだし、日本社会や歴史などの知識なんかも必要です。
もし企業勤めをするのであればその分野に関する基本的な知識ももちろん必要です。
もし会計部門で働くのであれば日本やグローバルの経理知識がないとスペイン語が分かっていたとしても噛み砕いて理解ができず、話が通じないことがあります。
海外に出ると日本のことについて聞かれることが多いのですが、いざ回答しようとすると意外と自分が日本のことを何も分かっていないなということが分かりました。
自分が興味をもった分野からでいいと思うので、その分野の日本版を考えてみるとまとめて勉強できます。
いかがでしたでしょうか?ちょっと長くなってしまいましたが、南米に4年間住んでいる中級スペイン語話者が考えるスペイン語勉強法でした。
みなさんのオススメ学習方があれば是非コメント欄で教えて下さい!
それでは今日はこのあたりで。チャオ!
[…] モアイのスペイン語学習法6つのポイント 南米で生活をはじめてから約4… […]