本記事の内容
- 自分が考えるチームワークとは?
- チリで働く時の問題点は根が深い
- コーディネーターが無力になる
- 自分が改善できるとしたらコミュニケーションの改善
本記事の信頼性
- 南米チリ在住6年目の純日本人男性
- チリ人女性と国際結婚、1児のパパ
- 企業戦士を支える立場で絶賛活動中
- 絶望から這い上がろうと日々奮闘中
動詞の活用に特化したアカウントです
最近、「海外で働くことは難しい」と痛感する日々を送っているモアイです。
うまくマネジメントをできない自分も悪いだろうし、
同僚である数名のチリ人の能力も乏しいんだと思います。
この記事では海外勤務を通じて、日頃感じていることを記載していきます。
マネジメント力が不足しているということを自ら露呈しているようで小っ恥ずかしいけど。
Contents
チームワークとは?
自分が考えるチームワークの定義
ひとりでは達成することが困難である業務を、関係者が協力して取り組み、組織として達成するときに必要とされる力。
チリで働くときの問題点
なぜ歯車がうまく回らないのか。
問題だと思われる点を数点ピックアップしました。
直属の上司だけを見た働き方
チームのメンバーに動いてもらうためには「上司に話を通しておくこと」と「メリットや対応すべき理由を明確にしておくこと」が必要。
チリ人は「上司の評価を非常に意識した働き方」を行うため、「評価に繋がらない業務」または「繋がりにくい業務」を行なってもらうのに労力がかかる。達成することで「得られるモノ」をきちんと示してあげることで、働き方が異なってくる。
仮に、上司が「きちんと仕事を評価する」という姿勢を見せていれば、部下はしっかりと働いてくれる。また、目標を達成することで、「一時金など直接的な経済メリット」や「社内外での信頼が向上」、また「今後の仕事の効率化」に繋がるなど、相手に納得させてあげるとスムーズである。
当然、義務的に会社として行うべき仕事があるが、責任区分が明確でない業務については極力敬遠するような働き方を行う。従って、キックオフミーティングの時に明確にしておく。
指示系統の異常なリスペクト
チリを始め、多くの外国ではかなり縦割り社会であるため、組織間の連携が難しい。
会社にとって良いことであっても、組織をまたいで改善するという案は気安く行和ない方が無難。そういった提案はしかるべきタイミングで行うべきである。
もちろん別の部署から指示や依頼を直接することなんてもってのほかである。
従業員同士、仲がいいからといって、踏み込みすぎると痛い目にあうので、きちんと頭の中に入れておこう。
ほとんどの同僚は直属の上司からしか指示は受けません。
ジョブディスクリプション外のタスクは無理
海外で勤務するにあたって、最も重要なのがジョブディスクリプションである。
なぜならば、それ以外の業務は非常に敬遠するから。自分の責任範囲外の業務を依頼すると「拒否反応を示す」か、または「報酬の見直しをしてほしい」という依頼に移る。
なので、雇用主側としては従業員を雇う前に、きちんと絵を描いて「ジョブディスクリプション」を完成させる必要がある。
余談だけど、、
日本人現地雇用向けのジョブディスクリプションは幅が広い。
基本的に現地で雇われる日本人に対する大きな期待は「駐在員の身の回りの世話」であったり、「社内の通訳業務」が一般的かもしれない。
そのため、ジョブディスクリプションが幅広く設定される可能性がある。
ジョブディスクリプションの中で、きちんと業務内容が明確化されているものは特に問題ないと思うが、特に気をつけたほうがいい書き方は『業務に関するその他』というような表記。
この一文があるだけで、「ほとんどの雑務が任される」ということになる。
もちろん専門職の方でスキルと経験があるようであれば、そのようなジョブディスクリプションにはならないと思うが、何も知らずに海外で勤務をしたいだけの人は要注意である。
コーディネーターの役割と難題
コーディネーターの役割は、プロジェクトを円滑に進めるために関係者との連携を取ること。
コーディネーター自身は、他の従業員にとっては上司でもなんでもない。
権限を与えられていないコーディネーターからの依頼事項は、あくまで「自分の業務」または「上司から指示を受けた業務」の次となる。そのため、プロジェクトが期日内に終わらないことがある。
難しいのは、うまく同僚のモチベーションを上げて、会社やパートナーに迷惑をかけないようにプロジェクトを進めていくこと。
コーディネーターに権限を与えるか、それぞれの社員がきちんと優先順位をつけるようになる。そうじゃないと、会社として進めるべき業務が期日内に終わらない。
各タスクの責任者が役割を果たさない
当然なんだけど、与えられたタスクを期日内に仕上げることをチーム内に浸透させること。
チームのメンバー、特に各エリアの責任者に当事者意識が不足していることが多く、与えられたタスクの進捗管理を怠る傾向がある。
こちらから進捗確認をせずとも、期日内に仕上げてくることを「一般常識」と思っていると、これは痛い目にあう。
期日内に仕上げないことによる「会社からの罰則」や「プロジェクトをうまく進める事による報酬」がない限り、責任者のモチベーションをあげることも困難である。
少し淋しいが何かインセンティブがないと動きが非常に鈍い。
自分の力だけで改善できるとしたら
良くコミュニケーションを取ること。
これに尽きます。
会社に報酬をやってくれ
会社にペナルティを与えてくれ
と言っても、なかなか現実的な話になりません。
なので自分が変わることのできる範囲で最善を尽くす。
特に在宅勤務において
パンデミック前なら事務所勤務だったので、すぐにコンタクトできていた。
なので、少し疑問が生じた場合でも、相手の座席に行くなりしてすぐに問題解決できていた。
実はその習慣が好きではないが。こっちは集中して仕事に取り組んでいるのに、自分の仕事を捗らせるために、平気で集中力を途切れさせてくるというイメージを持っている。
コミュニケーションの頻度をあげる
今は事務所勤務でなく、在宅勤務がメイン。
同僚が近くにいないので、コミュニケーションの取り方が異なってくる。
ちょっとしたことを気軽に聞ける距離にいない。携帯を取って、電話をかけたりメッセージを送れば良いのに、それをしない。口説いかもしれないが、いきなり電話をかけられることが好きではないが。
最初にメッセージをして、電話できる状態であるか確認すれば問題ないこと。
しかし、在宅勤務中は通常より頻度をあげて連絡を取り合うことが大事。
自分でタスク管理できて、きちんと処理していける人は見ている限り多くはない。
ちゃんとゴールの意識づけしてあげるためにも、コミュニケーションを多めにしてあげる。
仕事のことだけではなく、ちょっとしたプライベートのことなんかも話したりするのが有効。
テクノロジーに乗り遅れている世代
コミュニケーションツールは豊富に存在している。
それをいかに上手く使いこなしていけるか。
世代によっては新しいテクノロジーの取り入れに対して相当な拒否反応を示し、従来型のコミュニケーションを望むことが多い。
比較的若い世代になると新しいツールに興味を示すことがある。
情報の正確さを大事に
正確な情報提供はマスト。
チリ人と働いていると「欲しい情報にたどり着けない」ことがしばしばある。
聞いていることに対して的確に答えない。
さらに余計な情報を弾丸トークで浴びせてくるため、頭の中で情報処理が追いつかないことがある。スペイン語だし。
よく内容を分析していくと、中には求めている情報が全く含まれていないことも。
うまく回答を導き出す努力を、なぜかこちら側がしないといけない。
いかがでしたでしょうか?
当然、各会社の社員のレベルにもよると思います。
なんとなく客商売をしているところは、的確に答えれているイメージがあります。
自分の経験では、総務や会計部門にこのような人材が結構紛れているという印象です。
皆さんの会社ではどうでしょうか?
コメントで感想をお待ちしております。
現地社員をしていて感じたことを書いたブログです。
海外勤務への道のりは以下の記事から。
本記事のまとめ
- 自分が考えるチームワークとは、一人ではできなくても、みんなで達成する力
- チリで働く時の問題点は根が深い。その理由は、直属の上司ラブ。
- コーディネーターが無力になる理由は、権限がないから。
- 自分が改善できるとしたら、コミュニケーションの改善しかない。
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