チリのアイセン州で、世界最南端のスパークリングワイン『Keóken』が誕生
チリのアイセン州にある『Chile Chico(チレ・チコ)』という町で、数年間の調査を終えた後、チリ農畜産物調査機関の『INIA Tamel Aike』は新しいスパークリングワイン『Keóken』を発表した。このスパークリングワインは、ピノ・ノワールとシャルドネから作られたもの。
スパークリングワインはスペイン語で、「espumante」や「vino espumoso」と表現されます!
- チリにある 16 の州のうちの一つ
- パタゴニアの玄関にあたる地域
- 州庁はコジャイケ(Coyhaique)
その他のチリワイン生産地に関する情報は以下の記事からどうぞ!
- INIA:農畜産物調査機関(Instituto de Investigaciones Agropecuarias)のアイセン州地方当局
- Tamel Aike:テウェルチェ族の言語で「純潔の地」という意味
テウェルチェ族(Tehuelches)は、アルゼンチンのパタゴニアからチリ中南部に住むアメリカ州の先住民族部族の総称。パタゴニア族とも呼ばれる。
チリ農業省の地方当局に勤めるエスピノサ氏は、「我々は世界最南端のスパークリングワインの販売を手がけている。『Keóken』は、農畜産物調査機関チレ・チコ支部によって作られたスパークリングで、我々に生産モデルを示してくれた。このアイセン州、この美しい地方で多様性を広げ、新しい製造業に向け前進することは、当省として興味深いものである」と報告した。
『keóken』はテウェルチェ族の言葉で、「amanecer(夜が明ける、新たに始まる)」という意
チリ行政機構のスペイン語に関する記事は以下より
アイセン州地方当局の役目は、同地域の生産を多様化する活動の中で、果樹栽培とブドウ栽培を強化すること。2017年、Keóken シリーズ第一弾のワインが発表されたことで本プロジェクトが始動した。この地の小気候が与える好環境が、ブドウをはじめとする果物の栽培にとって良いとのことだ。
- 島の海岸線(Litoral insular)
- 湿潤な森林地帯(Zona húmeda boscosa)
- 中間地帯(Zona intermedia)
- ステップ気候地帯(Zona esteparia)
- 渓谷地帯(Zona de valles)
アリビジャーガ調査員が率いる農畜産物調査機関チレ・チコ支部の調査チームが行ってきた現地でのハードワークにより、ブドウの品種と栽培手法の定義づけが可能となった。
- 2010 年:Undurraga の協力のもと、農畜産物調査機関の土地にいくつかのブドウの樹を植樹
- 2014 年:農畜産物調査機関の調査開始
- 2015 年:初収穫
- 2016 年:チレ・チコで『Keokén』初醸造
- 2017 年:初試飲会
- 2022 年:シャルドネとピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブラン(全て 2021 年ヴィンテージ)の発表